ジャンニ・アニエッリが愛した時計『トラベルセトロ』
20世紀のイタリアが生んだ最も偉大な男・ジャンニ・アニエッリが生涯愛した時計として知られるエベラール。
ジャンニ・アニエッリが晩年に愛用した『トラベルセトロ』が発表されたのは1996年。今では希少な手巻きの機械式ムーブメントを搭載し、レトロな風合いに時刻の読みやすさ、毎時18000振動のロービートの音色が特徴です。当時には衝撃的だった直径43mmのケースを採用し、「大型時計のパイオニア」として業界を牽引してきた『トラベルセトロ』。
1994年、CEOのパルミロ・モンティは、ラグジュアリーになりすぎずも印象に残り、かつ当時のトレンドだった「控えめ」な時計と一線を画す時計を作り出せないかと考え始めました。パルミロが思いついたのは、「誰も想像したことがないような大きさで、クラシックなフォルムを持つ、まるで懐中時計(ポケットウォッチ)のような腕時計」。
当時の腕時計のサイズは36mmが主流。そんななかで直径43mmの腕時計を作ろうとする彼に、周りは大反対しました。しかしパルミロには、この時計が受け入れられるという自信がありました。「今にわかる。これからは大型時計の時代が来る」彼の読み通り、『トラベルセトロ』のサイズ感は一大トレンドとなり、1990年代後半には40mm超の大型時計が続々と発売されることとなります。
現在もなお大型時計が主流であり続けているのは周知の通り。ちなみに『トラベルセトロ』はイタリアのエミリア・ロマーニャ州にある小さな町の名。パルミロが亡くなった友人を偲んで名付けたそうです。
特許を取得した革新的な構造のリューズは、”Sabord crown”と呼ばれ、潜水艦の与圧ハッチに由来。
防水性を保持しつつ、衝撃や刺激に強く変形しにくい構造を実現。(※現行品のリューズは仕様変更しています)
『トラベルセトロ』は、懐中時計用に開発されたムーブメント「ユニタス 6498-1」を搭載。懐中時計用として70年以上前に登場したこのムーブメントは、スイスの時計製造において最も伝統的で高く評価されているムーブメントのひとつ。毎時18000振動のロービートの音色が『トラベルセトロ』の持つアンティークウォッチ感を増しています。
品番 | 21120.18 CP |
カラー | ブラック |
ムーブメント | ケース径:43mm ケース厚:11.20mm ラグ幅:21mm |
機能 |
防水性:50m 手巻き 振動数:18800 パワーリザーブ:46時間 |
仕様 |
ステンレス・スティールケース ドーム型サファイア・クリスタル 裏蓋:シースルーバック、8つネジ留め式による固定 リーフ型時針・分針、ホワイトスーパーミノルバ付き バトン型秒針 6時位置にスモールセコンド付きのブラックダイヤル アラビア数字のインデックス、ホワイトスーパーミノルバ付き |
ストラップ | ブラックファブリックベルト(ラバーコーティング) |
お問い合わせ先 |
エベラール・ジャパン
TEL:03-5422-8087
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