“THE SCIUS CONCEPT” (ザ シューズ コンセプト)はトスカーナ、フィレンツェで生産している「ファーレンシューズ」。
ファーレンシューズとは、半世紀以上前、物資不足のイタリア、フリウリ州の農民たちが古くなったベルベットや自転車のタイヤを再利用して作り上げた作業靴を起源とする靴です。シンプルな形で非常に軽く、はきごこちの良いファーレンシューズはその実用性が評判となり働く人々に広く使われていくことになりました。その後、軽くて滑りにくいため、ゴンドラ船頭にも使用されるようになりました。
これまでマーケットではこのような機能性を融合したシューズが無かったため、ザ シューズ コンセプトは、快適性、革新性、そして美しさに焦点を当てたファーレンシューズを作るという目的でデザインされ、フィレンツェの豊かなヘリテージと今までにない快適なはきごこちを兼ね備えた製品が出来上がりました。
デザイナー、ニッコロ ビアジーニは、フィレンツェ生まれ。ポリモーダ ファッション学院でビジネスやファッションを学んだ後、10 Corso Como (ディエチ コルソ コモ)などでバイヤーとして勤務するなどイタリアや海外で様々なキャリアを積みました。そしてこれらの経験を糧にザ シューズ コンセプトを生み出しました。
快適かつフィレンツェの文化遺産に結びついた豪華なファーレーン シューズ。伝統を受け継ぎ、素材は地球の未来を考慮した環境に優しいイタリアのものだけを使用しています。
干場着用サイズ:43

【半端ない抜け感=色気ダダ漏れ計画】
在日イタリア商工会議所が主催する展示会「THE NEW ITALIAN COOL 」で見つけたんですが……。この靴めちゃいいでしょ? 水の都ベニスのゴンドラ乗りたちの靴だそうでブランド名は「”THE SCIUS CONCEPT(ザ シューズ コンセプト)」といいます。軽くて、履きやすくて、シンプルなデザインで、しかもお値段もリーズナブルです。
さらにストーリーも面白い。半世紀以上前、物資不足のイタリア・フリウリ州で、農民たちが古くなったベルベットや自転車のタイヤを再利用してつくった「ファーレンシューズ」と呼ばれる作業靴がルーツなんですって。それを「10 Corso Como(ディエイチ コルソ コモ)」などでバイヤー経験のあるデザイナーのニッコロ・ビアジーニさんが、モダンな感性で再構築したのがこの靴なんです。
最初に見たときはカンフーシューズのように思ったんですが、見れば見るほどクセになる。実は僕、大のブルースリー好きでして、映画の衣装に似たトラックスーツなんかももっているんで、真っ先に頭に浮かんだのがルームシューズとしてそれに合わせるスタイルでした(笑)。でも、部屋でしか履かないなんてもったいない! この独特な風貌をどう料理しようかあれこれ妄想してみたら……。
トッズのドライビングシューズやエスパドリーユみたいなリゾート風にスタイルに合わせても似合いそうだけど、この半端ない抜け感は以前紹介したスペインの「Jesus Canovas(ヘススカノヴァス)」に通ずるものがあると思うんですよ。イケているのか、ダサいのかビミョーなラインを突いてくるセンスがまさに絶妙。ということは、色気のある足元の演出にもってこいなんじゃないかと……。
僕の手持ちのワードローブだったら、黒の「BERWICH(ベルウィッチ)」のテーパードパンツと相性が良さそう。トップスはTシャツでもいいし、洗いざらしのリネンシャツなんかもエロい感じにまとまりそうです(笑)。上級者を自認する強者なら、タキシードに挑戦してみるものいいかも。こういうのって履く人のキャラにもよりますけど、ハマれば爆発的な破壊力を発揮してくれます。
流行りそうだなぁ。個人的には黒を買おうかなと。女性には、ライニングがファーのきれいな色をプレゼントするのもいいでしょうね。
Written by Yoshimasa Hoshiba
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品番 | 4B1000 |
カラー | ブラック |
素材 | アッパー:ベルベット ソール:ラバー |
生産国 | イタリア |
Notes |