シルバーの土台を同時に研磨する特別な技法を採用して作らています。微細な砂粒と流水を使い、熟練した職人の手で一つ一つ丁寧に磨きあげています。なだらかな傾斜が頂点で交わりその延長線上にある光線を暗示しているデザイン。

【ニューヨークの洗練を指元から】
MINIMAL WARDROBEでもおなじみの「REMI RELIEF(レミ レリーフ)」の合同展示会を訪問したときに紹介してもらったのが「Hirotaka(ヒロタカ)」です。Hirotakaは2010年、ニューヨークのSOHOで行った小さなトランクショーから始まったジュエリーブランド。そのミニマルでエッジィの効いたスタイルは、雑誌のエディターやスタイリストたちの口コミで広がり、現在はニューヨークにとどまらず、アメリカ・ヨーロッパ・中東でも展開しています。
僕もこのブランドのことは初めて知ったのですが、ジェンダーレスで自由なスタイルの提案をしていて、まさにニューヨークといったすごく洗練されたシンプルなデザインが魅力的です。といいながらも、東と西の風が行き交う交差点で見つけた不思議なかたち、熱帯の森で輝く動植物の素晴らしくも奇妙な美しさに、限りなく興味を注ぐひとときがインスピレーションの源になっているらしく、そのへんは枠にとらわれない感性豊かなアーティストとしての矜持が感じられて、少しうれしくなってしまいます。
それこそいろんなアイテムを展開していますが、僕がなかでも気になったのがリングです。ふたつの角度が重なり、その延長上にある光源を指し示す「ピラミッド」シリーズのリングは、Hirotaka初のシルバー作品。Lサイズは、わりと大ぶりで存在感があるのですが、デザインがシンプルな分、どんなコーディネイトにも違和感なくマッチしてくれると思います。オニキスは持ち主の意志を強くさせ、正しい判断力を与える魔除けや邪気払いのパワーストーンとしても知られています。ある意味、お守り的な感じで身に着けるのもありですよね。
一方、石なしのシルバーのほうはオニキスのリングよりひとまわり小さいMサイズ。熟練職人の手仕事でマットに磨かれたフェイスが落ち着いた雰囲気を醸し出します。こちらはよりシンプルなデザインが好みという人におすすめです。このふたつのリングは、ユニセックスで使えるので、お揃いで、あるいはパートナーと兼用で購入するのもいいかも。性差関係なくいいと思えるものが買えて、自由な感性で身に着けられるのはすごく素敵です。
逆に、これ見よがしな派手なアクセサリーは、そろそろ悪趣味だってことに気づくべき。女子もドン引きですから……。センスよく思われたかったら、あくまでも控えめを装うのがいいでしょうね。その点、このピラミッドシリーズのリングなら、スーツスタイルにも合わせられそうだし、さりげなく洒落た感じや知性もアピールできる。Hitrotakaのこのリングは、第一印象もかなりいいと思いますよ!
Written by Yoshimasa Hoshiba
品番 | PY27SMR |
カラー | シルバー |
素材 | Silver925 |
原産国 | タイ |
Notes |