「ミニマルワードローブ」を立ち上げるにあたり

コロナ禍の影響で、先行きが不透明な状態が続き、さまざまな価値感が変わろうとしています。それは何も自分を取り巻く環境や状況だけの話ではありません。ものやこと、身近なファッションに対する考え方や価値観も大きく変わろうとしています。

大量生産、大量消費で生まれた、安いトレンド(流行)の洋服を毎年買い替えたり、ブランドものを沢山所有することが幸せと感じた時代から……、長く着ることができるシンプルな洋服を、自分に合った必要最低限の量だけを持ってミニマルに暮らすことが幸せと感じる時代に突入したのです。

僕自身、もともと派手な色や柄、デザインの洋服は好きではありません。街を歩いていても、電車に乗っていても、周囲から振り返られるような洋服ばかりが目立つスタイルも好きではありません。できるなら風景や周囲にそっと溶け込みたい。カメレオンのように……。だからこそ、着るものは誰もが着るような白いシャツやグレーのスーツ、黒い靴など、抑えた色調のベーシックでシンプルな普通の洋服が好きなのです。

とはいえ、単なる普通の洋服でいいわけでもありません。着心地が良くて、丈夫な上質な素材を使っていて、丁寧に作られているコストパフォーマンスの良い洋服のほうがいい。そう、わかりやすく言えば「究極の普通」。そう、僕が欲しいのは「究極の普通」の洋服なのです。とはいえ、そんな「究極の普通」の洋服だけを揃えたお店は、世の中どこを探しても無く、いろいろなお店を回る時間の余裕も無く……。

ということで、そんな僕が好きな「究極の普通」のものだけを集めた「ミニマルワードローブ」というセレクトショップを開くことにしました。

取り扱うアイテムは、毎日のように着ることができるコスパの良いシンプルな白シャツやTシャツ、シルクカシミアの黒のニットなど……。ブランドにこだわらず、シンプルで、タイムレスで、コストパフォーマンスにこだわった製品を、厳選し少しずつご紹介していければと思っております。

「多くの粗悪なものより、少しの良いものを」というのは、僕が長年掲げている哲学です。20世紀のモダニズム建築を代表するドイツの建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファンデル・ローエの言葉で、「Less is more」という名言もあります。より少ないことは、より豊かなこと。

足るを知り、無駄を省き、身の丈に合った自分にとって本当に必要な洋服だけを揃えてみてはいかがでしょう。余ったお金は、貯めるなり、旅をするなり、夢や人のために使うなり、有意義に使うべきだと思うのです。「ミニマルワードローブ」を通して、少しでも皆様の人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。



干場義雅
Yoshimasa Hoshiba

株式会社スタイルクリニック代表取締役
『FORZA STYLE』(講談社)編集長
ファッションディレクター
ブランドクリエィティブディレクター

1973年。東京生まれ。三代続くテーラーの息子として生まれ20歳から編集者に。『MA-1』、『モノ・マガジン』、『エスクァィア日本版』の編集を務め、『LEON』や『OCEANS』など数々の人気男性誌を創刊。37歳で独立し、株式会社スタイルクリニックを設立、代表取締役に就任。2013年、船旅を愛する男女誌『Sette Mari(セッテ・マーリ)』の編集長に。現在は、動画を中心に上質なライフスタイルを提案する講談社のウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長として活躍中。https://forzastyle.com
新聞、テレビ、雑誌、ラジオ、トークショー、イベント、ブランドプロデュースなど、その活動はメディアの枠を越えて多岐に及ぶ。インスタグラム@yoshimasa_hoshibaも人気。

⬛️TV
フジテレビ『にじいろジーン』、テレビ朝日『グッド!モーニング』、日本テレビ『ヒルナンデス』、TBS『サタデープラス』、テレビ東京『なないろ日和』など、テレビのファッションコーナーでもおなじみ。

⬛️RADIO
FM TOKYOでは、ラジオ番組『SEIKO ASTRON presents WorldCruise』のメインパーソナリティも務める。

⬛️YouTube
You Tubeのファッション番組BR.CHANNELファッションカレッジでは講師を務めている。

⬛️BOOK
著書は、干場義雅のお洒落の本質』(PHP出版)、『干場義雅の色気と着こなし』(宝島社)、『干場義雅が教える大人のカジュアル』(日本文芸社)、『干場義雅が語る女性のお洒落』(ディスカバートゥエンティワン)』、『世界のエリートは知っているお洒落の本質』(集英社文庫)、『干場義雅が愛する究極のブランド105』(日本文芸社)など多数。

⬛️BRAND
2013年よりバッグブランド「PELLE MORBIDA」のクリエィティブディレクターに就任。
2015年より、シューズデザイナーの坪内浩氏と立ち上げた靴のブランド「WH(ダブルエイチ)」のクリエィティブディレクターに就任。
2016年より、高島屋のオーダースーツ「STYLE ORDER SALON(スタイルオーダーサロン)を監修。
2019年より石川県の合繊をメインにしたウェアブランド「K-3B(ケースリービー)」のクリエイティブディレクターに就任。
2020年より新潟県のニットをメインにした大人の男女のブランド「30/70(トレンタセッタンタ)」のクリエイティブディレクターに就任。
2020年より愛知県の布帛素材をメインにした大人のブランド「MOVB(モーブ))のクリエイティブディレクターに就任。
2020年より京都のフォーマルウェア「kuraudia(クラウディア)」と組んでタキシードをプロデュース。

そのほか、ARCODIO(アルコディオ)、BEAMS(ビームス)、+CLOTHET(クロスクローゼット)、EMMETI(エンメティ) 、HEVO(イーヴォ)、PATRICK(パトリック)、UNIVERSAL LANGUAGE(ユニヴァーサルランゲージ)、WAKO(和光)、YANUK×YOSHIMASA HOSHIBA(ヤヌーク)、1 piu 1 uguale 3(ウノピュウノウグァーレトレ)……など、ブランドやメーカーとのコラボレーションも数知れず。

⬛️AMBASSADOR
2018年スイスの高級機械式腕時計「VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)」のアンバサダー。
2019年「LUXURY CARD(ラグジュアリーカード)」のアンバサダー。

⬛️SHOP
2020年5月、干場義雅が好きな服だけを集めたONLINEのセレクトショップ「MINIMAL WARDROBE」をOPEN。
https://minimalwardrobe.jp/

2020年9月、干場義雅が良いと感じた逸品の生活雑貨を、大人の男性や女性のためにご紹介する、ライフスタイルセレクトショップ「SIMPLE-LIFE」をOPEN。
https://www.simple-life.style/