Cisei-シセイ-干場-HOSHIBA

2006年 フィレンツェで日本人デザイナー大平智生によりスタートしたCisei(シセイ)は、イタリアで学んだ伝統の技術を守りながら、良い素材のみが持つ質感をダイレクトに伝え、 さらにシンプルで機能性に富んだ鞄作りをモットーとし、国内外の多くのファンに愛され続けているブランドです。



ちょうど1年前の2020年1月、大平氏はイタリア・フィレンツェの自社工房で次シーズンの商品生産に追われていました。その直後、新型コロナウイルス感染拡大のニュースが報道され始め、瞬く間のうちに世界的パンデミックとなりました。

特にイタリアは実質的な医療崩壊が起き、外出規制はもちろん、店舗の運営も非常に長い期間停止せざるを得ない状況が続き、大平氏もフィレンツェの自社工房兼、自宅でただこの事態が収束することを待つ事しか出来ずもどかしい思いをしていました。

生産委託していた工場も全て停止している状況の為、時間はあっても何もできない...この状況が長く続けば自社工房の維持、ブランド存続も難しくなる不安な日々を過ごしていたと大平氏は語ります。

そんな大平氏のもとに1枚の紙が届きました。それは干場直筆の鞄の絵型でした。新型コロナウィルスの影響で我々の生活スタイルも変わり、干場自身ちょうど探していたモノをCiseiで一緒に作れないか...そのような提案でした。 

今ではもう必需品であるマスク、アルコールスプレー、アルコール除菌シート...そして常に持ち歩く財布や鍵や携帯をコンパクトに入れられるBag in Bag(バッグインバッグ:大きめの鞄の中に入れる小物ケース的なバッグ)をイメージしつつ、クラッチバッグとしても使用可能。
肩掛け紐を取り付ければ、ちょっと外出する時に斜め掛けでも使える2WAY仕様。

絵型には用途、ベルト幅、大きさ、金具の色まで本当に細かく仕様が書かれており、干場の妥協ないこだわりの商品への意気込みが感じられるものでした。

イタリアのフィレンツェと言えは、毎年2回行われる世界最大級ファッション展示会:PITTI UOMOがあり、世界中のファッショニスタが一斉に集く場所でもあります。干場も、もう数十年と毎年恒例と言っていい程、通った大好きな地でもあります。毎年通っていた大好きなイタリアが困っている状況化で何か自分ができる事はないのか...そして自分も愛用できて、ご紹介する方にも喜んでもらえるモノは何か...そのような想いが商品企画アイデアとなりました。

素材はどうするのか、内側の仕様はどうするのか、細かい打ち合わせは全てリモートで行い、大平氏自らの手でサンプル作成がスタートしました。

Ciseiの商品は、ゴールドの金具を使用しているモノが多いですが、干場は本当に自身が気に入って使い続けたい為、金具はシルバーで、更に開封部分がベルトの仕様だとどうしても使いにくいので、見た目はベルトタイプですが、マグネット式で開け閉めをラクにしたいと...

コロナ禍で資材調達が困難な状態でもあったので、この拘りが大平氏を一番苦労させてしまったのではないかと思います。

また大平氏も、干場の拘りやモノづくりへの想いをご理解くださり、通常の型抜きした革をミシンで縫う方法(通常のCiseiはこの方法で作成されています)ではなく、革靴と同じ木型を使った製法で作成しました。その為、立体的で型崩れせず、バッグの四方に丸みがあるシンプルですが存在感のある、Ciseiらしいバッグに仕上がりました。

干場のイタリアへの想い、商品企画に対する妥協ない姿勢もさることながら、大平氏の依頼された内容をよりCiseiらしく仕上げる熱意とアイデアと技術に、感銘を受けました。

そして年明けの2021年1月3日より遂に予約販売を開始できる事になりました。Ciseiオンラインショップと、MINIMAL WARDROBEオンラインショップだけの販売です。(MINIMAL WARDROBEではカラー:ブラックのみお取り扱いとなります)

商品名:2WAY REMOTE SHOULDER
色:ブラック
革:WLS カーフレザー(牛革)
価格:67,800(税別)
2021年1月3日より予約販売開始
*お届け予定:1月中旬以降随時発送

干場の初となるCiseiコラボ商品となっております。大量生産できる商品ではないので、初回予約販売可能数も決して多くありませんので、ご興味のある方は是非ご検討ください。

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