ファッションディレクター干場義雅が手掛けた理想のTシャツとは
究極のLuxury Pack Tがついに登場。
「大人が本気で着たいTシャツとは何か?」そんな問いに真っ向から向き合い、完成したのが今回の別注モデル。干場はFRUIT OF THE LOOMとのコラボを受けた瞬間、理想の一枚が頭に浮かんだという。
その核となるのは、変わらぬこだわり──素肌に直接触れるからこそ、素材と縫製に一切の妥協を許さない姿勢だ。
使用したのは、しっとりとなめらかな肌触りのスーピマコットンスムース。その上質さは触れた瞬間にわかるほどで、表裏に差がない均一な風合いも魅力。さらに、首元のストレスを軽減するためにタグレス仕様や、肌当たりを極限まで考慮した縫製処理など、快適性を追求した細部にまで哲学が宿る。
アメリカンTシャツのラフさとは異なる、まるでイタリア製カットソーのような上質な佇まいもポイント。一枚で着ても、ジャケットのインナーとしても美しく決まる、まさに“大人が本気で着たい”一枚が完成した。
“大人が本気で着たいTシャツ”を目指して

■希少で贅沢な素材:最高級スーピマコットン
このTシャツの糸には、世界の綿花生産量のわずか1%以下という希少なスーピマコットンを使用しています。スーピマコットンは繊維の長さが35mm以上と非常に長く細いため、その肌触りはしっとり滑らか。カシミヤにも匹敵すると言われるほどの極上の肌ざわりです。
このスーピマコットンを50番単糸に撚りあげ、さらにスムース編みで生地に仕上げました。スムース生地は表裏の編み組織が同じで滑らかさが際立ち、スーピマコットンの光沢と柔らかさを最大限に引き出しています。
さらに、化学繊維を使わずに編み方のみで伸縮性を持たせ、動きやすくシワになりにくいのも特徴です。6.3オンスという贅沢なヘビーウェイトで編み上げており、高級感あふれる仕上がりです。
カラーはホワイト・ブラック・ネイビーの3色展開。染色には何度も試作を繰り返し、ムラなく鮮やかで深みのある気品ある色合いを実現しています。
■完璧なシルエットへのこだわり
シルエットも徹底的に追求。肩の傾斜を一般的なTシャツより1〜1.5cm大きくとり、肩から首にかけてのラインを美しく見せています。
脇下や胸にシワが寄りにくいため、イタリアのテーラードスーツの肩線にも合うフィット感。またライダースジャケットなどのタイトなアウターの下にもピッタリと収まります。
着丈は少し長めに設定し、スラックスなどのボトムとのバランスをミリ単位で調整。首元には通常のリブやフライスではなく、同じスーピマスムース生地を使うことで、首回りも快適な着心地に。
襟のステッチは無くしシームレスに仕上げ、エレガントさを演出しています。袖と裾のステッチ幅は3mm、針数は15針と細かく計算し、生地を傷めず美しい仕上がりに。
ブランドタグや洗濯表示タグはプリント(転写プリント)を採用し、肌あたりをやさしくしつつデザインも損なわない工夫がされています。


■丸胴ではなく横接ぎを採用した理由
多くのTシャツが丸胴仕様(脇縫いが無いチューブ状)を採用する中、このTシャツはあえて横接ぎを採用しました。
丸胴は脇に縫い目が無い分、着心地が良いと言われますが、その差はわずか両脇2か所の縫製のみ。むしろ丸胴は洗濯時に生地が斜行(ねじれ)が生じやすく、着用感に影響を与える欠点も。
横接ぎは縫製で生地の捻じれを抑えられ、オリジナルの美しいシルエットも作りやすいのが特徴です。さらに両脇と袖下の縫製部分には伏せテープを貼り、肌に縫い代が点で当たるのではなく面で優しくフィットするよう工夫。
この「丸胴の着心地の良さ」と「横接ぎのシルエットの美しさ」を両立した仕様は、他に類を見ない特別な設計です。
■世界初かもしれない!?独自縫製『ホシバインダー』
首の後ろから両肩にかけての縫製には、一般的な「タコバインダー」(2本針2重環縫い)ではなく、独自の『ホシバインダー』という縫製技術を採用しました。
ホシバインダーは1本針の2回掛け折伏せ縫いを応用した縫製方法で、縫い目が非常にきれいに見え、シーム数も通常の2本から1本に減少。これにより、よりドレッシーでエレガントな仕上がりになります。
また、洗濯後の縫い目のヨレやダレも防ぐ強い成形力を持ち、スムース生地特有のデメリットを解消。
この手間と時間を惜しまない縫製技術は、おそらく世界初の試みではないかと自負しています。


■ラグジュアリーとは何か?――素材以上の哲学
このTシャツの開発にあたり、「ラグジュアリーとは何か?」を深く考えました。
単に最高級素材や高度な技術を使うだけなら、それは「プレミアム」な製品に過ぎないかもしれません。真のラグジュアリーとは、Tシャツ(ニット)とシャツ(布帛)という相反する性質を縫製技術で融合し、カジュアルとフォーマルのアンバランスなバランスを成立させること。
職人たちの挑戦と情熱、妥協しない姿勢、そして服に込められた哲学こそが、本物のラグジュアリーなのです。

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