SUPERGAの定番キャンバススニーカー"2750"のレザーモデル。"2750"のシャープなシルエットはそのままに、高級感のあるモデルです。イタリアスニーカーらしいシャープなラストで幅広いコーディネートに合わせやすく、エレガントでクラシックなデザインが特徴です。ソールのラバーは天然ゴムを使用し耐久性と滑りにくさを実現しています。

【定番のイタリアスニーカーがレザーになって登場】
僕の普段着はミリタリーやスポーツウェアっぽいものがほとんど。無意識のうちに、いつもそういうものばかり選んでいる気がします。昔から機能を突き詰めて生まれたミニマルなデザインには目がなくて……。ビームスのアルバイト時代に出合った「SUPERGA(スペルガ)」のキャンバススニーカーもそのひとつ。なかでも定番の「2750」は、登場して90年以上も経っているにもかかわらず、いまもほとんどデザインが変わらない不朽の名作として有名です。
1970年代に入ると数多くのスポーツ選手の足元を支え、81年の全米オープンテニスでイワン・レンドルが優勝したのをきっかけに、世界中にその名が知れ渡り、その後ファッションアイコンとして若者の間に浸透。ヨーロッパでは根強い人気があり、モナコやカプリなどのリゾートを訪れると、このスニーカーを履いている人を本当によく見かけます。
ちなみに、SUPERGAにはこれとよく似た「2390」というイタリア海軍のセーラーシューズをつくっていた時期があり、タフネスなつくりも十八番。その秘密が、伝統的な「バルカナイズ製法」による底付けです。バルカナイズ製法とは、硫黄を加えた釜で熱と圧力をかけ、ゴム底と靴本体を圧着させる伝統的な製法のこと。型くずれが少なく、底が剥がれにくいだけでなく、優れたクッション性を備えているのが特徴ですが、基本的に手作業で行われるため、多大な労力と手間がかかり、扱えるメーカーがそう多くありません。
今回、紹介するのは、洗練されたクラシカルなフォルムはそのままに、高級感のある雰囲気に進化した「2750」のレザーモデル。ピッティ・イマージネ・ウオモ(フィレンツェで年2回開催される世界最大級のメンズファッション見本市)に取材に行くと、夏は必ずといっていいほど、このスニーカーを履いているファッション関係者を見かけますが、これならオールシーズンいけそうですね。
僕自身は、春夏は白か紺のリネンシャツにライトグレイのウールパンツの組み合わせや、黒Tにコットンリネンの白パンのスタイルに。秋冬はモードっぽい黒のスーツをモノトーンでコーディネイトするときや、ジャケパンのハズし、普段のミリタリーやスポーツっぽい着こなしなど、いろいろ試してみるつもりです。白と黒のどちらにするかは大いに迷うところですが、いずれにせよ、このスニーカーにはシンプルな着こなしのほうが似合うと思いますよ。
Written by Yoshimasa Hoshiba
品番 | S8115BW |
カラー | ホワイト 900 |
素材 | アッパー:100% 革 /裏地:綿 100% /ソール:ラバー100% |
生産国 | ベトナム |
Notes |