モーリス・ラクロアは1975年にスイスのチューリッヒで創業。当時、スイス時計界はクォーツ式の台頭により存亡の危機にさらされており、そうした状況下で機械式の伝統と技術を守るべく、その歴史をスタートさせました。
そんなことから機械式へのこだわりが強く、レトログラードやトリプルカレンダーといった複雑機構を搭載したモデルで人気を獲得。創業30周年の2005年には超複雑機構のトゥールビヨンを発表。2006年に完全自社開発・製造のクロノグラフムーブメントを発表。マニュファクチュールの仲間入りを果たします。
そんなモーリス・ラクロアの、最新シリーズが「アイコン」。新時代のラグジュアリースポーツウォッチとして世界的大人気となっています。
ここでご紹介するのは、「アイコン オートマティック 39mm」「アイコン ベンチュラー 43mm」「アイコン オートマティック 42mm」の3モデル。三者三様の魅力で、どれも大おすすめです。
モーリス・ラクロア「アイコン」
世界中の時計好きたちのあいだで、いまもっとも話題の時計のひとつが、モーリス・ラクロアの「アイコン」です。
「アイコン」は、そもそもは1990年代のモーリス・ラクロアのベストセラーモデルであった「カリプソ」の復刻版として誕生しました。まず、2016年にクォーツ式でデビューします。そして2018年に自動巻きの3針とクロノグラフが登場すると、たちまち世界的大人気となったのです。
ちなみにモーリス・ラクロアは、1975年のクォーツ式の全盛期にスイスの機械式時計の伝統を守るべく創業したブランド。レトログラード機構を得意とするなど、目の肥えた時計好きにファンが多く、そのため「アイコン」の機械式の登場も待ち望まれていたのです。
最大の特徴は、いわゆる「ラグジュアリースポーツウォッチ」であること。「カリプソ」から受け継いだ6つのアームを配した立体的なベゼルや、ケースと一体でデザインされたブレスレット、サテンとポリッシュの2トーン仕上げなど、随所がラグジュアリースポーツウォッチのスタイルにされていて、そこが魅力なわけです。
工具なしで簡単にブレスレットやストラップの脱着・交換ができるイージーチェンジャブル機構も優れた長所。こういうワンタッチ式のベルトの脱着システムは、ここ最近、さまざまなブランドが採用し増えています。
時計はベルトが変わると、驚くほど表情が変わる。だから、いろいろと付け替えることができると、時計をより楽しむことができるんです。
さて。という「アイコン」は、バリエーションが多彩なのも大きな魅力。ケース径の違いや、機能の違いなど、さまざまなシリーズがあります。そのなかから僕が選んだのが3つのモデル。
1つ目は、もっともベーシックな「アイコン」の中3針モデル。これは35、39、42mmの3サイズがあり、39mmを選択。
2つ目は、2019年に登場したダイバーズモデルの「アイコン ベンチュラー」。象徴的なベゼルを、巧みに逆回転防止ベゼルに仕立てているのが目を引く特徴。43mmの大型サイズで、防水性能も200m防水から300m防水に引き上げられています。
3つ目は、僕の大好きな真っ黒仕上げのスペシャルモデル。42mmの大きめのケースサイズに、マットブラックが精悍なイメージ。テキスタイル仕上げのカーフレザーストラップも格好いいです。
どれも魅力的ではありますが、やっぱりまずは真っ黒かなぁ(笑)
Written by Yoshimasa Hoshiba
あの、ロック福田さんがモーリス・ラクロア「アイコン」について、よりく詳しくMINIMAL WARDROBEチャンネルVol.78で語ってくださっています。是非Youtubeもご覧ください。
MINIMAL WARDROBEチャンネルVol.78を見る>>>クリック
品番 | AI6008-PVB01-330-1 |
ムーブメント | 自動巻き ML115 毎時28,800回(4 Hz) パワーリザーブ 38時間 石数26 |
防水 | 20気圧(200m)防水 |
機能 | 時、分、秒、3時位置に日付表示 |
ケース |
ステンレススティール製ブラックPVD ケース直径 42mm、厚さ11mm |
ダイヤル | ブラックのサンブラッシュ仕上げのクル・ド・パリ装飾 |
インデックス | ブラックゴールドプレート、ブラックスーパールミノバ |
針 | ブラックゴールドプレート、ブラックスーパールミノバ |
ストラップ/ブレスレット | ブラックのカーフレザー、イージーストラップ交換システム付き |
バックル | ステンレススティール製ブラックPVDダブルフォールディングバックル |
仕上げ | ペルラージュ仕上げとコリマソン 垂直のコート・ド・ジュネーブ装飾を施したサンブラッシュ仕上げのローター ロジウムプレート |
Notes | お問い合わせ先:DKSHジャパン株式会社 cg.csc1@dksh.com |